『ため息』に対してどんなイメージを抱くかは人それぞれなんでしょうけど、大体はマイナスのイメージに受け取られていることが多いように思います。
しかしながら自分自身がため息をつく場合は無意識のうちについつい出ちゃってることが多く、それに対する周りの反応に気付かないというか気にも留めていないといった人も多いようです。
その反面、他人がするため息というものは案外気になるもんで、特にため息ばかりつく人が身近に存在すると理由はどうあれ、なんとなくこちらまで気が滅入ってしまうような感じになります。
ということで、今回は『ため息ばかりつく人』についてアレコレとほぼほぼ私見で推考していきます。
何故ため息が多いのか?
よほど人間性が高い人でもない限り傍の者からすると、常日頃近くでため息ばかりつかれるのを目の当たりにしてたらいい加減鬱陶しく感じるもんです。
とは言うものの、ため息ばかりついてしまう人には何かしらの原因があると察するので考えられる要因をいくつかピックアップしてみます。
ため息をつくとスッキリしたり落ち着くので意識的に出してしまう
実は医学的に『ため息は体にいい効果をもたらす』ということが近年よく言われており、このケースはその情報を知っているんで意識的に出してる人もいれば、そのような情報は知らないが効果を経験上知っているんで意識的に出してる人もいるでしょう。
疲れやすい、気分的に落ち込みやすいなど健康上無意識に出てしまう
健康上の問題点を先に挙げた『ため息の効果』でリカバリーしようとして無意識に出てしまうと考えられます。
このケースの場合は肉体的や精神的といった健康上の問題から発生しているものなんで致し方ない面があります
単なる癖で無意識にたびたび出てしまう
これは先に挙げた2つのケースのどちらかを経た延長線上にある場合と、それとは関係なしに最初はワザとしていたものがいつしか口癖のように、単なる癖となって無意識にたびたび出てしまうようになった場合が考えられます。
意識的と言うか、これ見よがしにワザと出す
特定の相手や周囲の人に対して威圧的な態度を示す一つの行為としてワザと出す人もおり、周囲の者にとってこれは一番最悪な気分にさせられるケースだと思います。
ため息の健康効果
ため息は、バランスが崩れた自律神経の働きを回復させようとする、体の作用。いわば、機能回復のためのリカバリーショットといえます
引用|ヘルスUP 日経Gooday 30+
日頃ストレスを感じたり、何かの作業に根を詰めたりしすぎると、呼吸を忘れたり浅くなったりして細胞に酸素が行き届きにくくなり、その結果として自律神経が乱れるようです。
ため息には自律神経を整える自浄作用があり、ため息をつきたくなったら身体的緊張を解放するためにも遠慮せずの深いため息をついた方が良いとのこと。
とは言うものの、周囲の人がそういった健康情報を把握してくれているとは限りませんし、しょっちゅうため息ばかりつかれるのを見せられるの気が滅入るもんなんで、意識できるならタイミングを見計らうのがベターでしょう。
ため息をつくのは悪いことなのか?
ため息を辞書で引くと、
心配・失望・感動などの時に思わずもらす大きな息。
引用|大辞林 第三版
とあり、感動した際にも思わず出るというのは分かりますが、日常的なことで言えばそれよりは心配・失望の時に思わずもらすといったケースの方が圧倒的に多いと思います。
また、『ため息つくと幸せが逃げる』というフレーズを見聞きしたことがあるという人も結構おられるのではないでしょうか?
こういったイメージからも『ため息をつく』のは何となく悪いことのような印象を持たれがちなんだと推考します。
ただ、先の『ため息の健康効果』で書いたように体の機能面から見ると必要不可欠な作用をもたらしてくれるメリットがあります。
もちろん自分の苛立ちなんかの感情を吐き出すためや、威圧的な態度を示す一つの手段としてなされるため息は悪意しか感じ取れないというのは間違いないです。
会社なんかで立場が上の者がこのような精神的な攻撃として、部下の者に対して日常的にため息ばかりするのであればパワハラと疑われても致し方ないんではないでしょうか。