無職や仕事ない事でストレス溜まる人

人それぞれの年齢や性格はもちろんのこと、無職になった原因や経緯、仕事がない状態の期間、はたまた独身なのか結婚してるのか子供もいるのかなど、本人をとりまく環境の違いにより程度の差はあるでしょうが、

無職で仕事がないという状況下で毎日生活していれば、誰しも何らかのストレスを感じているもんだと思いますし、失業中の期間が長引くにつれてより一層ストレスの度合いも増加するものと想像できます。

無職で仕事がないとストレスが溜まるのも必然!?

では何故、無職でいるとほとんどの人はストレスが溜まるのか?ということについて、ここでは『ストレスが生じる原因』を幾つか取り上げて私見で推考していきます。

無職でいることの焦りや不安という感情

無職で仕事がない期間が長引けば長引くほど焦りと不安が出てくるのは当然でしょうが、毎日の生活の中でそのようなマイナス感情が占める時間が多くなればストレスが溜まるのも容易に想像できます。

ズルズルと無為に思える日々が過ぎていくうちに労働意欲が失せて、これから先も無職の状況から抜け出せないような感覚に蝕まれていくと、感覚が麻痺するかのように一旦は情緒的に落ち着くこともあるようですが、

次に訪れる「焦り」や「不安」という感情の波はより大きなものに感じられ、それに比例するようにストレスの度合いも増大すると思います。

焦りや不安という感情が起きるということをポジティブな側面から考察すると、「無職で仕事がないという、今の状態から抜け出したい、何とか変えたい」と前向きに感じているからでしょう。

ただ、気持ち的に追い詰められるほどの焦りや不安が精神衛生上良くないことは明らかですし、「焦り」や「不安」という感情は判断力を鈍らせ、平静時ではしないような決定を下しかねません。

無職であることの劣等感・罪悪感・絶望感

自分が無職でいることを家族や友達をはじめ周囲の者からどう思われているのか?といったことが気になるのは言うまでもなく、周りの多くの人が仕事しているのに自分は仕事をしていないということに対し、「自分は無能だ」といった劣等感を抱く。

また、「働かざる者食うべからず」という広く知れ渡った慣用句(そもそもは新約聖書の一節)があるのも多分に影響していると思われるが、「社会人になって仕事もしていないような怠け者は食べる資格さえもない」という思考を刷り込まれているせいか、仕事がなく無職である事に後ろめたさがあり罪悪感を感じてしまう。

そして、仕事がないことで唯でさえ「自分は社会に必要とされていない」、「自分が存在する意味や価値が果たしてあるのか?」というネガティブな思考に陥りがちなのに、『落伍者』『ダメ人間』などといった世間からの冷酷な捉えられ方をされることで絶望感に苛まれる。

これら仕事がなく無職であることから生じる劣等感・罪悪感・絶望感が引き起こすストレスにより、複合的に心身を蝕んでいくことは疑う余地がないでしょう。

無職でいることでのお金の問題

無職でいることでの経済的なお金の問題については、先に述べた『無職でいることの焦りや不安という感情』の項目に通じることですが、

無職でいると当然のことながら収入がありませんので、生活に必要なお金に関して遅かれ早かれ「お金がない。どうしよう…」と切羽詰まる時が訪れることに対する焦りや不安は常にあるでしょう。

貯金の有る無しや、一人暮らしなのか実家暮らしなのか、独り身なのか家族持ちなのかといった置かれた状況の差で違いはあるでしょうが、金銭的に追い詰められる辛さはかなりのストレス要因となるでしょう。

無職という身分ではお金を借りるということもそうそう簡単にはいかないでしょうし、借り入れ出来たとしても仕事が見つかるまでは返済の目処がつかずに気が焦り、それが新たなストレスを生み出すという悪循環に陥る可能性が高いです。

無職だと暇で退屈なのがつらい

無職だと暇過ぎて退屈なのがつらいという人もいます。

まぁ、先に取り上げた『焦りや不安』『劣等感・罪悪感・絶望感』『お金の問題』といった悩みと比較すると余裕がある、というか大したことない悩みのように受け取れますが、

世間体を気にしてあまり外出せず、外界からの刺激もなく毎日これといった変化のない日が続けば、暇で退屈過ぎてそれがストレスになるのも理解できます。

コロナ禍の影響で外出制限が出されて『ステイホーム』が続き、いい加減やることもなくなり暇で退屈な毎日を送っている人がかなりストレスを溜め込んでしまったというのと同じでしょう。

無職は“悪”なのか?

先にも書きましたが、頭の中に「働かざる者食うべからず」という思考というか意識が植えつけられているので、世間一般の人の空気感に「無職=悪」という風潮があるのは否めないです。

公的には異なる意見を述べることがあったり、個人個人でニュアンスの違いはあれど、大多数の人は心の中で「無職」を否定的に捉えているんではないでしょうか。

そういった世間一般の人の風潮自体の良し悪しは置いとくとして、そもそも「無職=悪」という公式は絶対解なのか?という事です。

私の頭の中にも「働かざる者食うべからず」的な感覚が刷り込まれていますが、あくまでも怠けてしまいがちな自分に対しての戒めに留めるよう意識するようにしています。

自分以外の身近な人や、まったく関知しない他人であれば尚更のこと、無職に至った詳しい事情やその現状で抱いている心情なんてものは到底わかるはずもなく、手前勝手な解釈で一括りに「無職=悪」というレッテル貼りをしたくないからです。

あらゆる事象に対して人それぞれの価値観があり、これはあくまでも私の私見ですが…